虫歯治療Decayed
虫歯とは
虫歯の細菌(ミュータンス菌、ラクトバチラス菌etc)も生きていくためには栄養が必要です。細菌は私たちが口にしたお砂糖を栄養にし、人間と同様に生き物ですから代謝をします。その際生成された有機酸により、これが歯を溶かし、虫歯の原因となります。
つまり、細菌にとって栄養である砂糖を控えれば、代謝物である有機酸は産生されず、虫歯になりにくくなるのです。
虫歯の4つの予防法
砂糖の摂取回数を減らす
まずは、お砂糖の摂取の回数を減らすことです。
1日に何度もお砂糖をお口にせず、細菌になるべくエサを与えないことが重要です。つまりお砂糖の摂取量ではなく、摂取回数を減らすことが虫歯にならない1つ目のポイントです。
よく、食べた後に歯ブラシをすれば、大丈夫と思いがちですが、砂糖を口に入れたときから、細菌は代謝し有機酸を産出することで歯は溶けますので、それは全くの誤解です。
しかし、食べることは人生においての楽しみでありますから、間食することは問題ありません。間食は構いませんが、ある程度時間を決めたり、代用甘味料を使用しているものにするなどの工夫が必要です。
例えば、家で多少間食しても、職場や学校では控えるとか、ジュースを飲む習慣があれば、なるべくお茶やお水に変えたり、チョコレートや飴をよく召し上がる方は、キシリトールのタブレットなどに変えるなど、いろいろな工夫ができます。ですので、一度、食生活を見直すことも虫歯を予防することにとっては非常に重要な事なのです。
歯磨きをしっかり行う
2つ目は歯磨きが重要です。当たり前ですが、毎日2~3回は磨き、歯磨きが好きになって頂きたいです。磨き方は、模範的なものはありますが、お口の中は人それぞれ異なるため、磨き方はその人それぞれの工夫が必要です。
お一人お一人に合った磨き方、使用する器具、歯磨き粉、歯ブラシする時間やタイミングを提案させて頂き、共に歯の予防に努められれば幸いです。
鼻呼吸をし、口が乾かないようにする
3つ目は呼吸も虫歯予防にとても重要です。理想的な呼吸としては鼻呼吸ですが、日本人には口呼吸の方も多いです。
アレルギー性の鼻炎により鼻が詰まりやすい方や、元々鼻腔が狭く、口で息をする方が楽なので口呼吸している方など、理由は様々ですが、いずれにしても口呼吸をすることで、口の中が乾き、ばい菌にとっては都合の良い環境になってしまいます。
なぜ口の中が乾くと、細菌にとって良い環境になってしまうかというと、口の中には唾液がありますが、実は唾液には殺菌作用、再石灰化作用、自浄作用(細菌を洗い流す作用)があるため、口が乾くと、唾液の恩恵を受けることができなくなります。
ですので、呼吸が変わると、口の中の状態も大きく変える事が出来るといっても過言ではありません。
定期的なメンテナンス
4つ目は、定期的なメンテナンスを歯科医院で受ける事です。
早くに虫歯が見つかれば、大掛かりなの治療介入を避けられますし、虫歯が無ければ、衛生士によるプロフェッショナルケアを受けることで、虫歯になるリスクを大幅に減らす事が出来ます。
実際に、科学的にも歯科医院でメンテナンスを受けている方と、受けていない方で歯が残る本数に明らかな違いがある事は証明されています。ですので、定期的なメンテナンスは虫歯になるリスクを大幅に減らすことが出来ます。